Cinema diary

映画日記

ブレードランナー (1982)

面白かったかと言うと面白くない。

SF映画として凄かったかというとそうでもない。

ただ世界観がすごかった。

攻殻機動隊(1995)の世界観にすごく似ている。似ているどころかコピーに近い。

このことから、世間で言われているように以後のSF映画に大きな影響を与えている映画であることは間違いない。

 

ストーリーも当時は斬新だったかもしれないが、今見るとよくある設定。そして雑。

ただ攻殻機動隊義体レプリカントの模倣であるともいえる。

 

ハリソンフォードの演技もなんとなる奥深さがあり見ごたえはある。

 

噛めば噛むほど味が出るスルメイカ映画かな。

5.0

 

ノーカントリー 2007

ノーカントリー 2007

アカデミー作品賞受賞作品

 

最初はさっぱり理解不能だった。

終始緊張感がある作品ではあったが、単純なストーリーからはテーマや意思を感じ取るには難しい作品だった。

ただ重厚感と緊張感がすごい。そして殺し屋シガーの演技に圧倒される。

その演技だけでも見る価値がある作品。

でも作品賞としては難解な映画だった。

6.0

エアベンダー 2010

エアベンダー2010

最低レベルの映画。

これがMナイトシャマランの映画だと信じたくはない。

原作アリの物語だとしてもキャスト、脚本、監督、などひどすぎる。

なぜこれでGOになったのだろう。

よほど訳アリの参加だったと思いたい。

第一章となっているが二度と作られないだろう。

 

0.5

思い出のマーニー2014

思い出のマーニー2014

 

ながら見したことはあったが、腰を据えて初めて鑑賞。

感動した。

血のつながらない両親に心を開けずに社会から距離を置いて生きる少女が、

少女との交流が友情になり愛情に変わっていく体験をする。

そしてその少女は実は自身の祖母の少女時代なのだった。

自身の祖母の少女時代の思い出話を、住んでいた屋敷をもとに追体験しているということ。それにより自身のルーツをしり生きる希望を得る物語。

声優がそれぞれ良い。

7.5

オデッセイ 2015

びっくりするくらいつまらんかった。

映像はキレイだが普通のキレイさ。

鑑賞理由はマッケンジーデイビスを見たいから。

ちょい役であまり活躍できてなくて残念。そしていい感じに見せれていない。

2.5

スリー・ビルボード  2017

スリー・ビルボード2017

一見は不思議なサスペンス。見終わった後はナニコレ?

なぜアカデミー?

だが知ってしまうとものすごい作品。

ある解説ブログを見て驚愕。

宗教と人種問題と複雑に織り交ぜた人間ドラマ。いやどちらかというと聖書を現代風にドラマ化した内容なのだとか。

キリスト教になじみがない日本人にはさっぱり理解できない内容。

登場人物のセリフや行動に違和感ありまくりの???の映画でしかない。

そこでも理解し解釈する人は想像力が豊かあんのだろう。

自分は逆にこの作品の所見で想像力のなさを思い知った。

言葉と行動を表面的にしかとらえることができない。

いやまず一義的に表面を理解しようとして、そこで腑に落ちるならその裏までを想像するに至らないのだろう。

自分に絶望する。

こうやって映画の内容を表面的にしか解釈してこなかったと思われる。

その映画の深みを楽しんでこられなかったのだろう。

宮崎駿の映画もそう。逆にあれは表面的に楽しむことを作者が意図しているのであろう。

『スリー・ビルボード』徹底解説|深読み探偵 岡江 門(おかえもん)|note

 

7.5

シェイプ・オブ・ウォーター2017

シェイプ・オブ・ウォーター2017

まさか半魚人との恋の物語とは思わなかった。

最初はとっつきにくい感じがしたけど徐々に引き込まれていった。

 

これは主演女優賞モノだと思ったが、これでも受賞できなかったとのこと。

主演女優賞はスリービルボードのフランシスマクドーマンドとのこと。

ちょうどTSUTAYAで借りてきたところだったので早速見てみよう。

話をもどすが、本作。

半魚人がギョッとするほど気持ち悪い。

まあシリアスにみると突っ込みどころは多数あるが、伏線のはりかたと、思わせぶりな背景描写、そして画面全体の色使いが絶妙。

ストーリー面で言うと、すべてにおいて詳細は最後まで語られない。

ただ彼と彼女のバックグラウンドは何かしらつながりを感じさせるつくりになっている。

声を発せないこと、のどの傷の酷似さ、お風呂の楽しみ方など。

ファンタジーかつ極めてb級作品のにおいがプンプンするがこれでアカデミー作品賞を受賞するという極めて珍しい作品。

 

6.5

2017アカデミー賞 作品賞受賞作

ターミネーター:ニュー・フェイト(2019)

ターミネーター:ニュー・フェイト2019

 

基本的にT2と同じ構成。

未来からターミネーターがやってきてキーパーソンを狙う、そしてその人物をターミネーターが守る。これの繰り返し。

敵のターミネーターが不死身なのも同じ。

最後、特殊な武器で仕留めるけどそれも今さら感があった。

違いは今回は守る人が大勢いるだけ。

ストーリーに無理がありすぎる。

娯楽映画としてはアクションとスケールが大きいのでポップコーンムービーとしてはちょっとだけ楽しめるか。

そしてこの作品の見どころはアクションでも映像でもシュワでもリンダでもなく役名グロースの女性強化人間。マッケンジーデイビス

この人に尽きる。

かわいいし演技がいいしアクションもいい。

素晴らしい。

次もこの人の作品を視聴したい。

 

5.0

攻殻機動隊 アライズ

シリーズ作品のtv版、スペシャル版と劇場版を鑑賞。

最初は声優とキャラデザインの違いに違和感があったがほどなく慣れた。

特に素子の坂本真綾がすごい。田中敦子がベスト化と思っていたが、坂本真綾のほうがしっくりくるかも。というか無理がない感じとベースの冷たさ感が素子にあっているような気がする。田中も良いが。

その他の声優はやはり最後までしっくりこなかった。

と、文句を書いたが作品としては悪くない。ただ相変わらずストーリーが難解でついていけない部分が多くある。もう少し変わりやすいともっと評価されたのではなかろうか。

6.5

シンドラーのリスト1993

シンドラーのリスト1993

 

非常に深く思い重厚な作品であった。そして3時間超の長編。

3時間超は長いが物語に入り込むと意外にその長さは感じなかった。

それくらい深みのある題材である。

 

特に昨今のウクライナロシア問題があり、非常に現実味を感じて鑑賞した。

残虐な行為は言うまでもないが、それを認めていた世の中の”空気”がそれをさせたのである。日本が戦争に突入したのもしかり。

物事や問題の本質ではないところの”空気”で進んで感覚がずれていく。この最悪のケースが戦争なのだろう。

ずっと鑑賞を温めていた作品。

ウクライナロシア問題は起こってはいけない出来事だが、この作品を鑑賞するタイミングとしてはよかった。この問題の最中にこの作品を見ることで感じ方が何倍も増幅した気がする。

 

6.5

 

アイネクライネナハトムジーク

出会いをキーワードに織りなす人間模様と人との繋がりは面白い。

ただそれぞれの描き方が薄いので今ひとつ感情移入できない点が惜しい。

伊坂幸太郎にしては少し期待はずれ。

4.0