Cinema diary

映画日記

ウインドリバー

アメリカの闇。深く考えさせられる映画だった。

インディアンの居留地であるウインドリバー。

そこは治外法権が横行する絶望的な土地だった。

荒廃した土地、稼ぐこともできず犯罪が横行した町。そこで行方不明になる人々。レイプ、殺人。

絶望的な環境で生きていく人々が不条理と共存している姿が描かれている。

いま自分達が生活している「普通」がいかに幸せなのか。特にいま新型コロナで世界が変わろうとしているこのタイミング。

そして自分も40代半ばを過ぎ、これからの自分の生き方や、人生の考え方を更新するタイミング。最近コロナもあってか、いまが一番幸せと感じている。

逆に言うと心の充足でしか幸せはかんじられないのかもしれない。

いままでもそこそこ幸せを感じていたから、2種類の幸せがあるのかもしれない。目的を達成する幸せ。何気ない心の充足での幸せ。とにかくいまが幸せだ。

ウインドリバーは世の不条理を描いて人々の心に人の尊厳を語りかけている。それが直ちにチカラとなるわけではない。しかし我々はそう言った「罪」を背負っていることを認識することで人のチカラを信じて生きていって欲しいというメッセージだと受け止めた。

ジェレミーが良かった。

75点